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日々の戒め(333)



行き着く先は知れないけれど、

これが多分は、私の道。

一人で歩いて行くほかない。

吉凶は人の口に任せて、

二本の足で、静かに立ち、

遥か遠くの澄んだ光に憧れて、

また一歩、踏み出す勇気を、

静かに待とう。

(フジタ・ヒロアキ)

日々の戒め(332)


 
 この時代精神の激変のうちで最も本質的なものと思われることを打ち明けましょうか?
 手っ取り早く言えば、いたるところで感じ取ることのできる畏敬の念と貞節の念の低下です。私は昔を称揚するつもりはありません。あらゆる時代に、本当に少数の善い人々と堅実な人々があったこと、千人の雄弁家に対して一人の思索家が、千人の不信心者に対して一人の信心深い人、千人の平均的凡人に対して一人の自主的な思考家があったことを知っています。本当はたぶん、個々のものについて言えば、どれも以前には現在よりも良かったわけではなかったのかもしれません。けれども全体的には、数十年前までは私たちの一般的な生活習慣において、今日よりはずっと多くの道義的に真摯な心根と謙虚さがあったように思われます。現在ではすべてのことが以前よりもずっと大きな騒音を立て、そしてずっと大きな利己心を持って行われています。そして世界は、誰も満足していないのに、黄金時代の入り口に立っているという信念をもって、それに反響しています。
(ヘルマン・ヘッセ)

日々の戒め(331)



人間にとって、私欲を離れて他人のために働くこと―つまりは永遠の神のために働くことほど大きな幸福はない。もしも人々が、現在己れの個我的欲望に奉仕しているように公共の利益に奉仕するならば、彼らはそこに平安と幸福とを知り、その眼前に現在彼らがそれに対して盲目であるところの、神の叡智が無限の世界を展開するであろう。
(リシュー・マローリ)

日々の戒め(330)



「青春」とは、私たちの心の中の大人になっても変わることのない子どもらしさです。そしてその子どもらしい部分が多ければ多いだけ、私たちは冷静な意識を持った生き方をしながらも、よりいっそう豊かに生きることができます。
(ヘッセ)

日々の戒め(329)



精神によって生きる人は、彼が味わう様々な苦悩が、彼を自分の望む完成へのゴールへ近づけることをおのずと感じないではいられない。そのような人にとっては、苦悩もその苦みを失い、転じて幸福となるであろう。
(トルストイ)

日々の戒め(328)



人生の真理は、人々が原始的・無意識的生活から理性的・意識的生活へ移行するための扉である、という点に真の福音は存在する。たとえ苦しみはあくまで苦しみであって、死はあくまで死であっても、理性的意識に目覚めた人は、それを幸福として―万人の生活、全世界の生活にとっての、神聖で永遠で不朽不滅の生命にとっての幸福として受け取るのである。
(ブーカ)

日々の戒め(327)



叡智は−人間にとって広大無辺な目標であって、われわれは自由な時間のすべてをあげてその獲得のためにささげなければならない。われわれがどれほど多くの問題の処理に成功しようとも、やっぱりわれわれはいつになっても検討と決断を要する問題を山ほど抱えて苦労しなければならない運命にある。それらの問題は、実に広範多岐であるため、われわれの知力を十分発揮させるためには、意識の中から一切の無益なものを排除しなければならない。
(セネカ)

日々の戒め(326)



我々人間には、世界で行われることのすべてを知り、すべてを理解する力はない。それ故、いろんな事柄についてのわれわれの判断が正当とはいえない。人間の無知には二種類ある、一つは生まれながらの純粋で自然な無知であり、もう一つの無知は、いわば真の賢者のみが到達する無知である。ありとあらゆる学問を究め、古今の人知を渉猟し尽くした人は、それらの知識を十把一絡げにしてもきわめて取るに足らず、それをもって神の世界を真に理解することは不可能だということがわかり、結局学者などという人種も、本質的には学問のない普通の人と同じように、実は何一つ知らないのだと、確信するに至るのであろう。
(パスカル)

日々の戒め(325)



宇宙の運行を測るなどということは、人間業の及ぶところではない。森羅万象の中に理性を持ち込もうとしても、人間の卑小な立場からでは、全くの徒労に終わるだけだ。人間の理性と神の理性とは、まるっきり違ったものだからね。
(ゲーテ)

日々の戒め(324)



人間というものは、この世のさまざまな問題を解いてみせるために生まれてきたわけではない。問題の発端がどこに潜んでいるかを探り出し、それから先は理解できる範囲内に自分をとどめておくべきなのだ。
(ゲーテ)
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