薩埵峠〜由比本陣公園

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自分史上空前絶後の9連休最後の日、午後から天気が良くなったので、原付でミニツーリングだ。薩埵峠からの絶景を、まだ実際に見たことがなかったので、ちょうどいい機会だ。ただ、非力な愛車ベンリィ50sで峠を越すことができるのかどうなのか、かなり不安だ。まあ、万が一のときは担いで登るか。そんなことはないだろうけどね。

 

家から北街道をまっすぐ進んで、JR清水駅にほど近い国道一号を左に曲がる。そのあとは、またまっすぐ進む。バイパスと東海道線をくぐったら興津の街だ。坐漁荘や清見寺が道路沿いに見えても、なおまっすぐ進む。52号線の曲がり角も通り過ぎて、興津川を渡ってすぐを左に曲がる。まっすぐ走って、東海道線を潜ったら右に曲がる。まっすぐ進んで緩やかな登りの農道がしばらく続いた後、不意に急勾配が現れて、焦ってローギアでなんとか登りきると、峠の展望台に着く。20キロ弱の道のりだけど、遠かった。北街道だって、久しぶりに走ったら、だいぶ景色が変わっていた。興津だって、興津はあまり来たことがなかったなあ。山梨に行く時だけか。

 

展望台は、駐車場とトイレがある。目の前に駿河湾、伊豆半島、左手の山と海岸が接するところに、東名高速、東海道線、バイパス、その先に富士山。今日は富士山は雲の中。ここからの眺めも悪くはないが、違う。まだ別の場所があるはずだ。と思って細い段々の道を下って山道を進むと、デッキが現れる。ここだ。よく雑誌やテレビで見る景色は、ここからの眺めだ。線路と道路のカーブの重なり具合が美しくもある。ここを押さえられたら、太平洋側の東西交通は遮断してしまうんだな。デッキにはカメラが設置されている、ネットでもここの映像が見られるんじゃなかった?今日は、これだけでも満足。

 

 

峠を越えると、細い農道がだらだらと続き、また最後に急勾配の下り坂を落ちるように下ると、倉沢の集落に出る。細い道の両側には、古い民家風の家々が並び、タイムスリップしたかのような錯覚に陥る。原付でさーっと通り過ぎるのにはもったいない街並みだなあ。本陣跡や、有名なくらさわや、小池邸なども見どころ食べどころ。またいつかゆっくり来てみよう。今日は先を急ぐ。

 

連休最後の午後は、由比も人がいない。道路も走りやすい。混んでいると煩わしいけど、混んでいないと少し寂しい。わがままだなあ。今日の二番目の目的地、由比本陣公園に着いた。車の駐車場は由比川の河原にあるけど、原付の僕は公園脇の駐輪場にちゃっかり置かせてもらった。だから、道路からの入り口ではなく、脇の入り口から中に入った。立派なもんも、内側から見ることになった。ここには、確かできたばかりの頃に来たことがあった。変わるものではないけど、変わっていないような感じだ。この芝生のところに本陣の建物があったとか。

 

 

東海道広重美術館。本陣公園の奥にある、ちょっとモダンな建物がそう。入館料500円。広重の作品が展示されている。よく見るものもあるけれど、写真などで見るものと違って、精彩で繊細で、とても美しい。見ていて飽きない、いつまでも見ていたい気持ちになる。売店で作品のはがきや本などが売られているけれど、実物を見てしまうとその違いが際立って買う気にならない。僕は、ここができたばかりの頃に来て、やはりその美しさに驚いたけれど、今回もまた驚いた。

 

 

 

明治天皇が休憩されたという、御幸亭。こじんまりとしてはいるけど、品格のある建物だね。建物の前には池があって、池の周りをめぐる池泉回遊式の庭園になっている。ここの池には、かなり大きな鯉が泳いでいて驚いた。

 

 

広くて清潔な玄関。入館料150円、お茶付き。

 

 

ここが一番の座敷かな。一番奥の座敷で、縁の向こうに庭が見える景色がいいよね。

 

 

座敷から見えた枯山水の庭。小堀遠州の作という。広くはないけれど、眺めていると清々しい気持ちになる。今の季節は緑も綺麗だ。

 

 

軒下の靴ぬぎ石かな、これはさざれ石なんだそうだ。小石が集まり固まっているようだ。

 

 

南側の縁がついた部屋から前庭の池が見える。大きな鯉が潜んでいる。この、写真を撮っている僕の背中側には、結仁斎という茶室がある。この日は、お茶はなかった。

 

 

外に出て、池をぐるりと回って御幸亭を見る。洒落た外観だよね。この庭には、家康お手植えの松と、家康の馬を繋いだ榧の木があって、そのことから山岡鉄舟が松榧園と名付けたそうだ。松は落雷で枯れたそうだ。

 

 

庭の一角にある、榧守稲荷社。由比本陣の屋敷神様。小階段を上った奥に祠がある。

 

 

 

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