日々の戒め(7)



私たちは、生が残酷なもので、死が避けられないものであることを、悲嘆を通してではなく、この絶望的な事実を味わい尽くしながら、まず私たちの心に受け入れなくてはなりません。自然の残忍さや無意味さをすべて私たちの心に受け入れたときにはじめて、私たちはこの自然の生の無意味さと対決して、それを力ずくで意義のあるものにすることに着手できるのです。これこそ人間にできることのうちで最も価値のあることであり、人間にできる唯一のことです。そのほかのことは、家畜の方がずっとうまくやっています。(ヘルマン・ヘッセ)

めだか



いつものように、志お川さんでおでんを食べようと歩いてると、おばさんがバケツをもって道路を渡っています。どうしたのか聞くと、めだかを日陰に連れて行ってあげるのだと言います。よく見ると、布袋葵の陰に小さなめだかがチロチロと…。この暑さで、めだかも日陰のできる道路の反対側に避暑のようです。子どもの頃、家の前を流れる用水の小さな川には、めだかがいたっけ。人家を離れれば、蛍だっていました。日本は、つまらない国になっちゃったなぁ。(ちょっと大げさ?)(水槽じゃなくてバケツでめだか飼うのもいいなぁ)

中原中也(4)



少年時

黝い石に夏の日が照りつけ、
庭の地面が、朱色に睡つてゐた。

地平の果に蒸気が立つて、
世の亡ぶ、兆のやうだつた。

麦田には風が低く打ち、
おぼろで、灰色だつた。
 
翔びゆく雲の落とす影のやうに、
田の面を過ぎる、昔の巨人の姿――

夏の日の午過ぎ時刻
誰彼の午睡するとき、
私は野原を走つて行つた……

私は希望を唇に噛みつぶして
私はギロギロする目で諦めてゐた……
噫、生きてゐた、私は生きてゐた!

日々の戒め(6)



生活をもてあそぶものは、
決して正しいものになれない。
自分を命令しないものは、
いつになっても、しもべにとどまる。
(ゲーテ)

中原中也(3)



帰 郷

柱も庭も乾いてゐる
今日は好い天気だ
    縁の下では蜘蛛の巣が
    心細さうに揺れてゐる

山では枯木も息を吐く
あゝ今日は好い天気だ
    路傍の草影が
    あどけない愁みをする

これが私の故里だ
さやかに風も吹いてゐる
    心置なく泣かれよと
    年増婦の低い声もする
あゝ おまへはなにをして来たのだと……
吹き来る風が私に云ふ

台風7号去る



昨日から静岡に雨を降らせていた台風7号ですが、上陸もせず、今は千葉の房総半島の方に抜けていったようです。たいした被害もなさそうで、それはそれでよかったのですが、青汁スタンドの売上げには大きな影を落としていったのでした。だいたい、雨が降るだけで売上ダウン、台風となるとこれはもうお手上げです。自宅にいる人は外に出ないし、会社勤めの人は、雨がひどくならないうちにと急いで帰宅するし…。今日は、午後から天気もよくなりましたが、静岡商業が甲子園でがんばっているし、夜はオシムジャパンが東洋の神秘でがんばるし…。うむむ。

日々の戒め(5)



おもしろみのない、あるいは醜いものでさえも、あらゆるものが見るに値する面をもっています。私たちが見ようとする意志を持たなくてはいけないだけなのです。(ヘルマン・ヘッセ)

日々の戒め(4)



半時間くらいでは何もできないと考えているより、世の中で一番つまらぬ事でもする方がまさっている。(ゲーテ)

中原中也(2)



頑是ない歌

思へば遠く来たもんだ
十二の冬のあの夕べ
港の空に鳴り響いた
汽笛の湯気は今いづこ

雲の間に月はゐて
それな汽笛を耳にすると
竦然として身をすくめ
月はその時空にゐた

それから何年経つたことか
汽笛の湯気を茫然と
眼で追ひかなしくなつてゐた
あの頃の俺はいまいづこ

今では女房子供持ち
思へば遠く来たもんだ
此の先まだまだ何時までか
生きてゆくのであらうけど

生きてゆくのであらうけど
遠く経て来た日や夜の
あんまりこんなにこひしゆては
なんだか自信が持てないよ

さりとて生きてゆく限り
結局我ン張る僕の性質
と思へばなんだか我ながら
いたはしいよなものですよ

考へてみればそれはまあ
結局我ン張るのだとして
昔恋しい時もあり そして
どうにかやつてはゆくのでせう

考へてみれば簡単だ
畢竟意志の問題だ
なんとかやるより仕方もない
やりさへすればよいのだと

思ふけれどもそれもそれ
十二の冬のあの夕べ
港の空に鳴り響いた
汽笛の湯気や今いづこ

静岡青汁スタンドはどこ?



ここが静岡青汁スタンドです(ちょっと目立たないかなぁ)。夕方日が傾いた頃に撮影したので、だいぶ日陰で涼しいです。念のため言いますと、画面中央の、小さなみどりの看板があるところ、ガラスにもみどりの帯に白抜きで、「青汁スタンド」と書いてあります(斜めから見ると読めませんね)。小さなお店です。両替町通りから呉服町通りに向かってみたところです。(「吉祥」の赤い看板目立つなぁ)。